セントポーリア(<i>Saintpaulia</i>)花弁に蓄積する黄色色素の同定

書誌事項

タイトル別名
  • Identification of the Yellow Pigment in <i>Saintpaulia</i> Flowers
  • セントポーリア(Saintpaulia)花弁に蓄積する黄色色素の同定
  • セントポーリア(Saintpaulia)ハナビラ ニ チクセキ スル キイロ シキソ ノ ドウテイ

この論文をさがす

抄録

セントポーリア‘Tomorrow’s Snowy Night’の親個体および組織培養変異体として出現した黄色変異体の花弁から黄色色素を単離し,化学分析およびスペクトル分析によりchalcononaringenin 2´,4´-diglucosideであることを明らかにした.黄色変異体では主に蓄積部位の拡大により花弁全体でのchalcononaringenin 2´,4´-diglucoside蓄積量が増加していた.また,chalcononaringenin 2´,4´-diglucosideはセントポーリアの花糸においては花弁での蓄積とは関係なく蓄積しており,この合成能力は黄色品種以外にも広く存在すると考えられた.これらの情報はセントポーリアにおけるchalcononaringenin 2´,4´-diglucoside合成の遺伝子機構の解明に役立つだろう.

収録刊行物

  • 園芸学研究

    園芸学研究 15 (2), 123-128, 2016

    一般社団法人 園芸学会

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (15)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ