5-ASAアレルギーを伴う潰瘍性大腸炎の寛解維持に啓脾湯を投与し内視鏡的粘膜治癒を長期観察し得た2例

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  • Successful use of Keihito compounds in patients with ulcerative colitis allergic to 5−ASA : 2 cases showing endoscopic mucosal healing over a 5−year follow up

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抄録

5-aminosalicylic acid(5-ASA)は潰瘍性大腸炎の第一選択薬である.その2%程度に出現する5-ASAアレルギーは,診断に苦慮するだけでなく治療の根幹を揺るがす問題となる.自験2症例では多施設での5-ASA再投与により好酸球増多症と腸炎悪化から結果的にチャレンジテスト陽性となり5-ASAアレルギーと診断した.5-ASA休薬後にステロイド静脈注射にて寛解導入後に患者の希望から啓脾湯の単独継続投与を行った.今回の潰瘍性大腸炎の啓脾湯治療は2例のみの報告であり,プラセボ効果を完全に否定できるものではないが,5年以上啓脾湯投与で長期寛解維持を観察し得た貴重な症例と思われ報告する.

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