博物館展示のためのデジタルアーカイブビュアーの開発

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タイトル別名
  • The Designing of the Digital Archive for Utilising Museum Materials

抄録

博物館展示において、デジタルアーカイブを展示装置として利用することで会場に置ききれなかった資料を閲覧者に提供することができる。しかし、一般的なデジタルアーカイブは資料を一点一点詳しく見せることに特化した提示を行っているため、複数の資料を見比べることは難しく、複数の資料の関係性を読み解きにくい。また、全ての資料が一様に並んで表示されるため、閲覧者が専門家の意図や展示の意図を読み解くのは困難である。そこで本研究では、複数の資料の関係性を視覚的、動的に表現し、博物資料を提示するデジタルアーカイブビュアーを提案する。デジタルアーカイブの閲覧者に歴史研究者の視点や展示の意図を閲覧者に体験的に伝えることが目的である。本研究では、実際に展示準備を進めている歴史研究者の資料の見方を調査し、そこで発見された特徴やニーズに合わせ、資料を図解表現を用いたレイアウトに並び替える「資料構造の解体・再構築」と、似た特徴を持つ資料を集めて表示する「資料の解散・集合」という2つの情報提示を行うビュアーを制作した。今後は2016年7月より5つの博物館で開催予定の「よみがえれ!シーボルトの日本博物館」展での展示利用を行い、実質的な評価を行っていく予定である。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680586055168
  • NII論文ID
    130005162314
  • DOI
    10.11247/jssd.63.0_38
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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