当院病理細胞診検査における作業環境改善の取り組み
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- 塚本 孝久
- 社会医療法人雪の聖母会聖マリア病院中央臨床検査センター病理細胞診
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- 伊藤 園江
- 社会医療法人雪の聖母会聖マリア病院中央臨床検査センター病理細胞診
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- 原武 晃子
- 社会医療法人雪の聖母会聖マリア病院中央臨床検査センター病理細胞診
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- 中野 祐子
- 社会医療法人雪の聖母会聖マリア病院中央臨床検査センター病理細胞診
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- 大田 桂子
- 社会医療法人雪の聖母会聖マリア病院中央臨床検査センター病理細胞診
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- 楳田 明美
- 社会医療法人雪の聖母会聖マリア病院中央臨床検査センター病理細胞診
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- 長山 大輔
- 社会医療法人雪の聖母会聖マリア病院中央臨床検査センター病理細胞診
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- 古賀 正久
- 社会医療法人雪の聖母会聖マリア病院中央臨床検査センター病理細胞診
書誌事項
- タイトル別名
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- Match of operational environmental improvement in this hospital pathology-cytology laboratory check
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抄録
平成20年3月に特定化学物質障害予防規則(特化則)と平成24年10月に女性労働基準規則(女性則)の改正により規制強化が本格化し,安全性を考慮した作業環境を目指し標準化することが要求されている。今回我々は,環境改善をコンセプトに特化,女性則に沿った病理細胞診検査室を構築するための改善を行った。今まで同一の作業場で標本作製を行っていたが1)特化則と感染対策,2)女性則に対応した作業場を新たに増設した。1)の対応として局所排気装置5台を導入するとともに,臭気・有害物の室外への流出を防ぐため部屋を陰圧にし,室温を22~25℃に設定し24時間換気を行った。また,排気装置付き薬品庫とホルマリン固定臓器保管庫を設置し24時間換気とした。さらに,臓器撮影装置にはプッシュプル型ホルマリン対策ユニットを設置した。2)の対応として,既存のダルトン囲い式ドラフト2台を使用し,自動包埋装置と自動染色装置には,排気ホースを囲い式ドラフトの排気ダクト内に接続し24時間換気とした。これらの対策により,特化則と女性則に基づいた作業環境測定の評価では第1管理区分を達成することができた。病理検査業務従事者の意識や注意だけでは充分な対応は不可能であり,病院側の理解を得ることは重要である。用途に応じた換気装置の導入に加え,作業環境を整え適切な運用と化学物質の臭気を発散させない作業管理の徹底が必要である。
収録刊行物
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- 医学検査
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医学検査 65 (3), 337-342, 2016
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680719415168
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- NII論文ID
- 130005164402
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- ISSN
- 21885346
- 09158669
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可