HLA半合致移植の現状と課題

• 杉田 純一

  北海道大学大学院医学研究科血液内科学

書誌事項

タイトル別名

• HLA-haploidentical stem cell transplantation -current trends and issues-

抄録

 同種造血幹細胞移植は悪性または良性の血液疾患に治癒をもたらしうる有用な治療法であるが，適切なドナーがいなければ実施することはできない。同種造血幹細胞移植に最も適したドナーはHLA適合の血縁または非血縁ドナーであるがすべての患者にそのようなドナーが得られるとは限らない。HLA半合致ドナーであればすべての患者に得られる可能性があるが，HLA一致移植と比較して，GVHD，拒絶の両方のリスクが高いことが問題であった。近年，CD34陽性細胞純化やTCR-αβ陽性細胞除去などのex vivo T細胞除去，抗ヒト胸腺細胞グロブリン（ATG）またはalemtuzumabを用いたin vivo T細胞除去，移植後シクロホスファミドを用いた方法など様々な方法の開発によりHLAの障壁を乗り越えられるようになってきており急速にその適応は拡大している。

収録刊行物

• Journal of Hematopoietic Cell Transplantation

  Journal of Hematopoietic Cell Transplantation 5 (3), 64-73, 2016

  一般社団法人 日本造血・免疫細胞療法学会

キーワード

• HLA-haploidentical stem cell transplantation
• graft-versus-host disease
• Ex Vivo T-cell depletion
• antithymocyte globulin
• posttransplant cyclophosphamide

詳細情報

• CRID: 1390001205421648384
• NII論文ID: 130005165317
• DOI: 10.7889/hct.5.64
• ISSN: 21865612
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/hct/5/3/5_64/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2017253742
• 本文言語コード: en
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可