登山道補修に関する募金フィールド実験:アンケート調査との比較
書誌事項
- タイトル別名
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- A field experiment on donation for trail maintenance: comparison with questionnaire survey
抄録
2014年に成立した地域自然資産法により、入域料などを経費に充てる地域自然環境保全等事業などを実施できるようになった。しかしながら、日本では国立公園などの自然保護地域において利用料金が徴収されていないため、これらの事業において、どのような形で費用負担を依頼するのが効果的で批判が少ないのか、ほとんど知見が蓄積されていない。本研究では、大雪山国立公園の高原温泉沼めぐりコースの利用者を対象とした、登山道補修に関する募金フィールド実験とアンケート調査から、1)実験で集められた募金額とアンケート調査で表明された支払意志額との間に差が存在するのか、2)情報提供の方法が募金額や支払意志額に影響を与えるのかを明らかにする。1)に関しては、実験で募金を依頼した934名の募金額の平均値は348円、アンケート調査の回答者272人の支払意志額の平均値は520円であったが、両者には統計的な有意差は存在しなかった。2)については、同じ公募セッションの久保らによる「登山道補修に関する募金フィールド実験:情報提供が募金行動に与える影響」で報告する。
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 127 (0), 794-, 2016
日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205707904000
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- NII論文ID
- 130005166937
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可