ウルシ形成層部位で発現する遺伝子の収集

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タイトル別名
  • Characterization of ESTs obtained from cambium in <i>Rhus verniciflua</i>

抄録

ウルシは、ウルシ科ウルシ属に属しており、外来種の一つであると考えられている。日本では伝統的な塗料として利用されてきた一方で、多くの伝統的産物同様に、漆についても国内生産量は減少の一途を辿ってきた。最近、歴史遺産の修復過程で国産漆の価値が再認識されており、増産に向けた取り組みが検討されつつある。増産に向けた一つの解決策は、育種的改良と考えられるものの、遺伝資源や育種母材料の整備は立ち遅れており、喫緊の対応策とすることは難しい。最近、ゲノム科学技術の進展により、非モデル生物においても大量のゲノム情報の取得が可能となっている。そこで、漆採取時期に樹皮や形成層を含む部位を採取し、RNA抽出後、次世代シーケンサーでの分析を行い、発現する遺伝子情報を取得した。さらに、バイオインフォマティクス解析を行い、発現遺伝子情報の整備を行った。漆滲出のメカニズムは不明であり、メカニズムの解明は効果的な漆採取に直結すると考えられることから、本研究で整備したウルシ遺伝子情報についてはメカニズム解明の基盤情報に位置づけられる。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205706222080
  • NII論文ID
    130005166969
  • DOI
    10.11519/jfsc.127.0_279
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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