右外腸骨リンパ節再発した上行結腸癌の1例

• 大草 幹大

  日本医科大学消化器外科

• 進士 誠一

  日本医科大学消化器外科

• 菅 隼人

  日本医科大学消化器外科

• 山田 岳史

  日本医科大学消化器外科

• 小泉 岐博

  日本医科大学消化器外科

• 内田 英二

  日本医科大学消化器外科

書誌事項

タイトル別名

• A Case of Right External Iliac Lymph Node Recurrence from Ascending Colon Cancer
• 症例 右外腸骨リンパ節再発した上行結腸癌の1例
• ショウレイ ミギ ガイ チョウコツ リンパセツ サイハツ シタ ジョウギョウ ケッチョウ ガン ノ 1レイ

抄録

上行結腸癌術後に右外腸骨リンパ節再発をきたした稀な1例を経験したので報告する．患者は73歳の女性．上行結腸癌の診断で2012年4月に腹腔鏡補助下結腸右半切除術を施行した．術後補助化学療法としてUFT/LVを行うも，4カ月後に右外腸骨リンパ節転移と肺転移を認め，mFOLFOX6+bevacizumabに変更し7コース施行した．4カ月後に肺転移巣は消失したが，大動脈周囲リンパ節転移が出現．初回手術後8カ月目に，右外腸骨リンパ節，大動脈周囲リンパ節を摘出した．しかし，再発手術後2カ月目に多発大動脈周囲リンパ節に再発を認め，FOLFIRI+bevacizumabを施行したが，病勢が進行し原発巣切除後30カ月目に他臓器不全で永眠された．盲腸にかかる結腸癌で深達度が深く，低分化成分を有する場合には，局所のリンパ流に影響し，後腹膜腔のリンパ節に転移する可能性があり，興味深い症例と考えられたので報告する．

収録刊行物

• 日本臨床外科学会雑誌

  日本臨床外科学会雑誌 77 (5), 1155-1159, 2016

  日本臨床外科学会

キーワード

• 上行結腸癌
• 右外腸骨リンパ節転移
• 後腹膜

詳細情報

• CRID: 1390001204853522560
• NII論文ID: 130005171789
• NII書誌ID: AA11189709
• DOI: 10.3919/jjsa.77.1155
• ISSN: 18825133
• ISSN: 13452843
• NDL書誌ID: 030767593
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I030767593
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsa/77/5/77_1155/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2016271763
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可