10代の肘部管症候群の2症例

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抄録

稀な10代の肘部管症候群の2例について報告する.男性1例,女性1例,年齢は18歳,19歳で右1例,左1例であった.スポーツ種目は弓道,テニスであった.発症から手術までの期間は約20ヶ月,27ヶ月であった.術前の赤堀の評価では1例は第1期,1例は第1,2,3期と当てはまらなかった.術式は2例とも尺骨神経皮下前方移行術を行った.1例は術後約1週でclaw hand変形は改善し,術後3週で軟式テニスに復帰した.1例は術後4週で弓道の試合に出場している.若年の肘部管症候群では電気生理学的な異常が少なく保存療法の効果は乏しいと報告されている.我々の症例でも電気生理学的な異常は認めず,保存的治療では改善せず,手術を要した.

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