04生−26−口−14 マラソンレースにおける心拍数及びペース変動

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  • 生理学的指標からの評価

抄録

<p> 市民ランナーの適正なマラソンペースは乳酸性代謝閾値(LT)程度であると言われている。レース中のペース変動を漸増負荷試験によって得られたLT時の走速度から検討した研究は多いが、LT時の心拍数(HR)からみたレース中のHR及びペース変動との関係は明らかではない。本研究では、実際のマラソンレース中のHRとペース変動の関係を、漸増負荷試験により得られた生理学的指標から明らかにすることを目的とした。被験者はマラソンレースに参加する男子大学生7名とした(完走時間= 3:40:03 ± 0:23:53)。レース1週間前の漸増負荷試験によりLT時の走速度(vLT)及び心拍数(HRLT)を、レースにより5km毎のHR、走速度(Vmara)及び前半に対する後半のペース低下率を算出した。漸増負荷試験によって得られたvLTは13.5 ± 0.9 km/h、HRLTは169.5 ± 8.9 bpm、また、レースにおけるペース低下率は19.8 ± 4.2%であった。Vmaraはレースを通してvLTを下回っていた一方、HRは25kmまでHRLT以上であった。このことから、物理的にはLT強度以下で走行していたが、生体にはレース前半でLT以上の負荷がかかり、結果としてレース後半のペース低下につながったと考えられた。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205805135104
  • NII論文ID
    130005245018
  • DOI
    10.20693/jspehss.67.152_2
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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