05バ−25−ポ−02 平行棒における後方車輪の運動学的研究
書誌事項
- タイトル別名
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- バーの弾性力と動作の関連性について
抄録
<p> 体操競技における男子種目の平行棒には、繊維強化プラスチック製の弾力のあるバーが用いられている。そのため、競技者は運動時に生ずるバーの弾性力を利用して演技を実施する必要性があるといえる。本研究は、平行棒技術の一つである後方車輪を対象に、バーの弾性力と運動の関連性について解明することを目的とした。バーの弾性力は、ストレインゲージによって測定されるバーのひずみを基に算出される応力とし、垂直方向のバーの弾性力と重心速度や身体各部位の関節角度の変化の関連性について分析を実施した。技術熟練者群と未熟練者群に分けて比較を行なった結果、熟練者群は懸垂姿勢時、重心がバーの真下を通過する局面においてバーの弾性力が維持されており、身体重心がバーの真下から上方に変位する局面でも徐々に減少していることが明らかになった。よって、平行棒の後方車輪ではバーの弾性力を効率よく利用するため、懸垂時に腰、肩角度を伸展するぬき動作と屈曲するあふり動作の間隔を長くする運動が重要であり、この運動によって生み出されるバーの弾性力は、後方車輪運動終盤における身体重心の上昇を助長する働きがあると示唆された。</p>
収録刊行物
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- 日本体育学会大会予稿集
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日本体育学会大会予稿集 67 (0), 175_3-175_3, 2016
一般社団法人 日本体育学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205805179136
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- NII論文ID
- 130005245181
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- ISSN
- 24241946
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可