06経−25−ポ−02 運動部活動顧問の負担の定量化
抄録
<p> 運動部活動は我が国の青少年にとって重要なスポーツ環境であるが、その指導・運営を担う顧問の負担が大きいことが報告されている。顧問の負担軽減のため、部活動指導手当の増額や外部指導者の活用などが検討されているものの、今一歩踏み込んだ議論がなされていないのが現状である。その理由のひとつに、顧問が担っている役割や業務の内容が不明瞭なことが挙げられる。適正な手当や外部指導者との役割分担を議論するには、業務内容を明確化する必要がある。そのため、本研究では運動部活動の指導・運営に関連する顧問の負担を定量化することを目的とした。本研究では、公立の中学校または高等学校の運動部活動顧問672名を対象に郵送法による質問紙調査を行い、運動部活動の指導・運営に関連する時間的・精神的・金銭的負担について回答を得た。その結果、顧問は年間に平均で1400時間程度を指導・運営に費やし、13万円程度の金額を自己負担していることが明らかになった。顧問は実際に練習に参加する時間のほか、多くの時間をマネジメント業務に費やしていた。また、多くの時間を費やしている業務内容が、必ずしも精神的負担も大きいわけではないことが示唆された。</p>
収録刊行物
-
- 日本体育学会大会予稿集
-
日本体育学会大会予稿集 67 (0), 199_2-199_2, 2016
一般社団法人 日本体育学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001205805456384
-
- NII論文ID
- 130005245201
-
- ISSN
- 24241946
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可