05バ−25−ポ−11 足幅サイズの異なるヒール靴着用時の歩容について

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抄録

<p> 就業時やファッションとして、ヒール靴を着用する女性は多い。近年、足幅サイズを選べるヒール靴は増えているが、実際に自分の足幅サイズを熟知している女性は少ない。ヒール高の違いによる歩容の変化についての研究はみられるが、足幅サイズの違いによる歩容の変化について分析した研究は少ない。本研究では、足幅サイズの異なるヒール靴(ヒール高7cm)着用時の歩容を明らかにすることを目的とした。被験者は成人女性とし、10mの通常歩行をさせた。裸足(B)、足に合ったヒール靴(HF)、足幅サイズの大きいヒール靴(HL)の3条件とした。三次元動作分析装置を用いて、身体の座標値を収集し、右踵接地から次の右踵接地までの1サイクルを分析した。その結果、遊脚期の足関節底屈背屈角度において、HLはHFより底屈角度が小さかった。膝関節屈曲伸展角度と鉛直方向重心変位において、HLは1サイクル内の変動が小さかった。ヒール靴着用時は、あおり歩行ができず、すり足歩行になるとされており、HLの場合には下肢の動きを小さくしてヒール靴が脱げることを防ごうとするため、すり足歩行の特徴がより顕著に表れることが示唆された。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680781904128
  • NII論文ID
    130005245205
  • DOI
    10.20693/jspehss.67.178_3
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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