11教−26−ポ−13 中学校体育におけるマット運動授業と連結した柔道単元の授業実践の成果と課題

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抄録

<p> 2008年の中学校学習指導要領改訂に伴って中学校において必修化が図られた武道領域の「柔道」に関わっては様々な議論がある。その議論の中心は授業の安全な実施ならびに効率化のための指導の工夫についてである。柔道の指導法に関する研究は従前より盛んに行われているが、それらの研究は必ずしも柔道を専門としない教師にとって分かりやすいとは言えず、どのような教師にとっても平易で行いやすい授業実践の研究が必要である。そこで本研究では柔道の授業でしばしば予備的な運動として取り入れられている「マット運動」に着目をし、器械運動領域の「マット運動授業」を「柔道単元」の直前に配置し連結した授業実践を行い、その実践が教師・生徒にとってどのような成果と課題があったのかを明らかにすることを目的とした。その結果、生徒への質問紙調査から「柔道に対する愛好的態度」ならびに「体育での満足感」が高められ、回転感覚の習得は柔道の学習に役立てられること、また教師へのインタビュー調査から本実践の実施しやすさとともに指導の効率化について示唆していた。特に本実践で用いた受け身の教材について「教師、生徒ともに理解しやすい」と述べていた。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680782923776
  • NII論文ID
    130005245525
  • DOI
    10.20693/jspehss.67.320_3
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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