慢性ヒ素曝露は寄生虫の薬剤耐性をもたらす

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抄録

内臓リーシュマニア(visceral leishmaniasis:VL)は,Leishmania donovaniLeishmania infantumといった寄生虫の感染によって生じる病気である.これら寄生虫は,脾臓,肝臓,骨髄のマクロファージ内で繁殖し,発熱や食欲不振,体重減少,肝脾腫大症をもたらす.VLは,日本での症例は少ないが,アフリカや南米,南アジアで多発しており,世界で年間41,000人が死亡している.現在,その治療薬として,ペントスタムやグルカンタイムといったアンチモン製剤が使われている.<br>なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.<br>1) Perry M. R. et al., PLoS Negl. Trop. Dis., 5, e1227 (2011).<br>2) Perry M. R. et al., Proc. Natl. Acad. Sci. U. S. A., 110, 19932-19937 (2013).

収録刊行物

  • ファルマシア

    ファルマシア 50 (7), 696-696, 2014

    公益社団法人 日本薬学会

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