打上げ・越波統合算定モデルの精度検討

書誌事項

タイトル別名
  • INTEGRATED FORMULA OF WAVE OVERTOPPING AND RUNUP MODELING FOR SEAWALLS

抄録

気候変動に伴う沿岸災害リスクの増大と老朽化施設の更新に対応するため,海岸護岸の段階的嵩上げ方法が提案されている.こうした嵩上げ高の算定において,打上げ・越波の融合を図った統一的な越波流量算定法を確立することは急務である.最近ではCLASHデータに基づいて2種類の越波流量算定式(方法)が提案されている.本研究では,著者らが提案した打上げと越波統合算定モデル(IFORM)による算定値の精度を,他の2つのモデルによる算定値との比較を通して検討した.その結果,IFORMは,他のモデルと同程度の越波流量算定精度を有していることが確認できた.IFORMの適用範囲は,わが国の海岸護岸の設置条件を十分満たしており,直立および傾斜複断面護岸の打上げ高・越波流量を簡易に算定できる.

収録刊行物

被引用文献 (3)*注記

もっと見る

参考文献 (4)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ