東日本大震災に伴う原発事故による県外避難者のストレス反応に及ぼす社会的要因

DOI Web Site 被引用文献2件 オープンアクセス
  • 山口 摩弥
    丹沢病院
  • 辻内 琢也
    早稲田大学人間科学学術院 早稲田大学災害復興医療人類学研究所
  • 増田 和高
    早稲田大学災害復興医療人類学研究所 鹿児島国際大学福祉社会学部
  • 岩垣 穂大
    早稲田大学大学院人間科学研究科
  • 石川 則子
    早稲田大学大学院人間科学研究科
  • 福田 千加子
    早稲田大学大学院人間科学研究科
  • 平田 修三
    早稲田大学大学院人間科学研究科
  • 猪股 正
    震災支援ネットワーク埼玉 (SSN)
  • 根ヶ山 光一
    早稲田大学人間科学学術院 早稲田大学災害復興医療人類学研究所
  • 小島 隆也
    早稲田大学人間科学学術院 早稲田大学災害復興医療人類学研究所
  • 扇原 淳
    早稲田大学人間科学学術院 早稲田大学災害復興医療人類学研究所
  • 熊野 宏昭
    早稲田大学人間科学学術院 早稲田大学災害復興医療人類学研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Social Factors Affecting Psychological Stress of the Evacuees Out of Fukushima Prefecture by the Cause of Nuclear Accident after the Great East Japan Earthquake
  • 東日本大震災に伴う原発事故による県外避難者のストレス反応に及ぼす社会的要因 : 縦断的アンケート調査から
  • ヒガシニホン ダイシンサイ ニ トモナウ ゲンパツ ジコ ニ ヨル ケンガイ ヒナンシャ ノ ストレス ハンノウ ニ オヨボス シャカイテキ ヨウイン : ジュウダンテキ アンケート チョウサ カラ
  • —縦断的アンケート調査から—
  • —Suggestions from Longitudinal Questionnaire Survey—

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抄録

<p>本研究は, 東日本大震災から1年経過した時期および2年経過した時期に, 埼玉県内または東京都において避難生活を送る福島県民の世帯に対して行ったアンケート調査の結果である. 2011年に発生した東日本大震災は, 原子力発電所事故を伴ったことによって, 全国に県外避難者を生み出したことが, これまでの自然災害と決定的に異なる特徴である. 震災から1年後の2012年調査の結果からは, 男性において生活費の心配や失業がストレス反応に影響していることが示され, 女性において住宅の被災状況や人間関係, 原発に対する賠償問題などがストレス反応に影響していることが示された. 一方, 2013年調査の結果からは, 男女ともに苦しい経済状況, 健康状態の悪化, 避難者というスティグマ, 家族関係や近隣関係, 住環境などがストレス反応に影響していることが示され, 年月の経過とともに, ストレスが, 震災の直接的影響よりも避難生活に起因するものになってきていることが明らかとなった.</p>

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 56 (8), 819-832, 2016

    一般社団法人 日本心身医学会

被引用文献 (2)*注記

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