和牛リブロースの摩擦測定と官能評価との関係
書誌事項
- タイトル別名
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- Relationship between friction measurement and sensory evaluation of beef rib steaks
抄録
【目的】和牛の食味性を反映するテクスチャー測定法を検討することを目的とし,摩擦および破断測定と官能評価のテクスチャー項目との関連性を検討した。<br> 【方法】和牛3品種16頭のリブロースを使用し,摩擦および定速圧縮破断測定,官能評価を行った。摩擦測定は僧帽筋部の生試料を使用し,破断測定および官能評価は胸最長筋部の焼試料を使用した。加熱条件はホットプレート200℃で内部中心温度60℃までとした。官能評価は訓練パネル7~9名により,7項目「やわらかさ(前:ひと噛目の印象)」「やわらかさ(後:咀嚼中の印象)」「線維感」「多汁性」「脂っぽさ」「総合的食感」「総合評価」,8段階尺度の分析型官能評価を行った。摩擦および破断測定には山電製レオナーRE-33005Bを使用し,摩擦係数および破断特性値を算出した。摩擦測定条件は摺動速度1.0 mm/sec,垂直荷重は0.1,0.2,0.3 Nの3種類とし,破断測定条件はロードセル200 N,圧縮速度1.0 mm/secとした。<br> 【結果】摩擦係数および破断特性値は「やわらかさ(前)」「やわらかさ(後)」「線維感」「多汁性」「脂っぽさ」「総合的食感」と有意な負の相関を示し,特に垂直荷重0.3 Nの摩擦係数,圧縮80%の応力と強い相関を示した(r =-0.707~-0.929)。また「やわらかさ(前)」は破断特性値,「線維感」「多汁性」「脂っぽさ」は摩擦係数と強い相関を示したことから,破断測定により歯ざわり,摩擦測定により口当たりの指標を得られる可能性が示唆された。以上より,牛肉の摩擦および破断測定を行うことで,官能評価のテクスチャー特性を外挿できる可能性が示唆された。
収録刊行物
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- 日本調理科学会大会研究発表要旨集
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日本調理科学会大会研究発表要旨集 28 (0), 86-, 2016
日本調理科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680670393472
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- NII論文ID
- 130005264482
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可