長崎県松浦市における地域診断支援ツールを活用した高齢者サロンの展開:JAGES プロジェクト Development of a Salon for the older people using Community Diagnosis Support tools in Matsuura City, Nagasaki Prefecture: JAGES (Japan Gerontological Evaluation Study) Project

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抄録

<p><b>目的</b> JAGES(日本老年学的評価研究)プロジェクトの地域診断支援ツール(介護予防 Web アトラス・地域診断書)を活用して高齢者サロンを展開した過程を記述し,同ツールの役割や有用性を検討する。</p><p><b>方法</b> 2012年~2015年に地域診断支援ツールを活用し,サロンを展開した経過を松浦市地域包括支援センター保健師に聞き取り調査した。2013年 6 月に実施した A 地区説明会参加者(民生児童委員・地区長他)25人にアンケートで地域診断支援ツールへの評価を尋ねた。A 地区サロン参加高齢者 8 人(男性 2 人・女性 6 人)と住民サポーター 8 人(女性)に2014年11月にグループインタビューでサロンの意義などを尋ねた。</p><p><b>結果</b> 保健師は,地域診断支援ツールを,所管課や地域包括支援センター内での課題と目標の共有,市内 7 地区の市民や地域ケア会議,介護予防・地域支え合いサポーター養成講座参加者への情報提供・意見交換に活用した。市民は地域診断結果の「見える化」で地区の健康・生活課題を知り関心を持つことができていた。A 地区サロンの展開では,地区の健康・生活課題から必要な支援内容と必要な協力者(組織)を住民サポーターと保健師がともに考え,「住民主体の通いの場」の開設と運用につなげていた。</p><p><b>結論</b> 地域診断支援ツールの役割と有用性は,①保健師の経験知をエビデンスとして「見える化」でき,保健師の地域診断実施の動機づけになる,②高齢者の健康と生活の関連と課題を「見える化」して把握できる,③住民・関係者・市町村保健師の協働につながる情報共有・検討を促進する,④健康・生活課題解決のための支援内容と必要な協力者(組織)の検討を促進する,⑤比較により活動評価ができる可能性があるであった。</p>

収録刊行物

  • 日本公衆衛生雑誌

    日本公衆衛生雑誌 63(9), 578-585, 2016

    日本公衆衛生学会

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    130005277304
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00189323
  • 本文言語コード
    JPN
  • ISSN
    0546-1766
  • NDL 記事登録ID
    027652271
  • NDL 請求記号
    Z19-216
  • データ提供元
    NDL  J-STAGE 
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