膀胱尿管逆流症術後に発症した多発腎結石に対しEndoscopic Combined Intrarenal Surgeryが有用であった1例

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  • 症例報告 膀胱尿管逆流症術後に発症した多発腎結石に対しEndoscopic Combined Intrarenal Surgeryが有用であった1例
  • ショウレイ ホウコク ボウコウ ニョウカン ギャクリュウショウ ジュツゴ ニ ハッショウ シタ タハツジンケッセキ ニ タイシ Endoscopic Combined Intrarenal Surgery ガ ユウヨウ デ アッタ 1レイ

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抄録

<p> 症例は34歳,女性.27歳時に両側膀胱尿管逆流症のため逆流防止術(Glenn-Anderson法)を施行された.左背部痛で他院受診しCTで左腎に多発する結石と腎盂尿管移行部の結石を指摘された.加療目的に当科紹介となる.Stone freeを希望したためEndoscopic Combined Intrarenal Surgery(ECIRS)の方針となった.ECIRSの1週間前に膀胱造影を施行し逆流がないことを確認し,尿管の拡張目的に術前尿管ステントを留置した.ECIRSでは尿管アクセスシースは使用せずに軟性尿管鏡を挿入し,結石はすべて抽石した.術後の膀胱造影ではVURの再発は見られなかった.逆流防止術後における逆行性の上部尿路へのアクセスに関する報告は本邦では見られない.今回われわれはGlenn-Anderson法後に逆流を再発させることなくECIRSを施行し得た1例を経験したので報告する.</p>

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