II.肺炎球菌感染症の発症病態とワクチンの免疫機序

  • 川上 和義
    東北大学大学院医学系研究科感染分子病態解析学分野

書誌事項

タイトル別名
  • II. Immunological Mechanism in the Pathogenesis of Pneumococcal Pneumonia and in the Effectiveness of Anti-pneumococcal Vaccines
  • 肺炎球菌感染症の発症病態とワクチンの免疫機序
  • ハイエン キュウキン カンセンショウ ノ ハッショウ ビョウタイ ト ワクチン ノ メンエキ キジョ

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抄録

<p> 肺炎球菌は厚い莢膜を持つ細胞外増殖細菌であり,好中球が主要な貪食殺菌細胞である.補体の活性化を阻害するため,莢膜多糖に対する抗体がオプソニンとして重要である.莢膜多糖は胸腺非依存性抗原であり,メモリーB細胞を形成しないが,IgMからIgG2へのクラススイッチは起こり,インターフェロンγが関与するとされている.本稿では,肺炎球菌肺炎の病態の理解のために,本菌に対する免疫応答機構について概説する.</p>

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