頸部リンパ節転移の治療前画像診断のポイント・問題点

• 加藤 博基

  岐阜大学医学部放射線科

• 松尾 政之

  岐阜大学医学部放射線科

• 水田 啓介

  岐阜大学医学部耳鼻咽喉科

• 青木 光広

  岐阜大学医学部耳鼻咽喉科

• 久世 文也

  岐阜大学医学部耳鼻咽喉科

• 柴田 敏之

  岐阜大学医学部歯科口腔外科

• 牧田 浩樹

  岐阜大学医学部歯科口腔外科

• 加藤 恵三

  岐阜大学医学部歯科口腔外科

書誌事項

タイトル別名

• Diagnostic imaging before treatment of cervical lymph node metastasis

抄録

頭頸部癌患者において，頸部リンパ節転移の有無は治療方針決定や予後予測に影響する重要な因子となる。頸部リンパ節転移の画像診断では超音波・CT・MRIによる形態診断が中心的な役割を果たし，形態診断ではリンパ節の大きさ，形状，内部性状，辺縁性状を評価する。大きさでは長径より短径を基準とした方が高い診断能を示すとされ，短径が上内深頸リンパ節で11mm，その他のリンパ節で10mm以上を腫大とする基準が一般的である。ただし，大きさだけの評価では十分な診断能が得られないため，リンパ門を意識した形状，中心壊死を意識した内部性状，被膜外浸潤を意識した辺縁性状を同時に評価することで診断能が上昇する。頸部リンパ節転移の治療前画像診断は造影CTを用いた形態診断が基本となるが，造影CTの弱点である低い感度を補うためには，FDG-PETを補助的に使用することが望ましい。

収録刊行物

• 頭頸部癌

  頭頸部癌 42 (3), 290-293, 2016

  日本頭頸部癌学会

キーワード

• 頭頸部癌
• リンパ節転移
• CT
• MRI
• PET

詳細情報

• CRID: 1390282680200046976
• NII論文ID: 130005279558
• DOI: 10.5981/jjhnc.42.290
• ISSN: 18818382
• ISSN: 13495747
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjhnc/42/3/42_290/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2017051514
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可