書誌事項
- タイトル別名
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- SIMULATING SWASH ZONE CURRENT AT JYOGEHAMA BEACH, NIIGATA PREFECTURE USING OPENFOAM
- OpenFOAM オ リヨウ シタ ニイガタケン ジョウゲハマ スイナン ジコジ ノ ソジョウイキ ニ オケル ナガレバ ノ ケントウ
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抄録
本研究は,平成26年に新潟県上越市上下浜で発生した水難事故の発生要因について,現地観測と数値計算により検討を行ったものである.特に事故の発生した砂浜はカスプ地形であることから,水難者はカスプ地形に起因する流れに影響を受けたと仮説を立て検討を行った.その結果,事故当日は波高が高く入射波が広範囲に遡上していたこと,また遡上した波が地盤高さの低い位置に集中し,引き波として沖に移動するといった現象を確認した.また数値計算により波の遡上域における水位変動と3次元の流速成分を検討した結果,カスプ地形により水塊が集中する箇所では遡上波と引き波による大きな流速が発生していることを明らかにした.以上のような特徴的な流れが水難事故に影響を与えた可能性があることがわかった.
収録刊行物
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- 土木学会論文集B2(海岸工学)
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土木学会論文集B2(海岸工学) 72 (2), I_73-I_78, 2016
公益社団法人 土木学会