書誌事項
- タイトル別名
-
- Non-occlusive Mesenteric Ischemia Treated with Selective Arterial Infusion Therapy Avoiding Intestinal Resection Based on Proactive Exploratory Laparotomy
抄録
<p> 症例は77歳の男性で,意識障害・ショックを主訴に救急搬送された.精査中に血圧低下を来し,CTにて盲腸から上行結腸にかけて造強効果の減弱を伴う浮腫性壁肥厚を認め非閉塞性腸間膜虚血症(non-occlusive mesenteric ischemia;以下,NOMIと略記)が疑われた.腸管壊死が否定できなかったことより開腹術を施行した.盲腸と上行結腸には虚血を認めるものの壊死を認めなかったため切除は行わずに閉腹した.術後ただちに血管造影検査を行い,上腸間膜動脈からの塩酸パパベリン選択的動注療法を開始した.術翌日には上腸間膜血流は著明な改善を認めた.血管拡張薬の持続動注療法導入を前提として術式決定を行ったNOMIの報告はまれであり報告する.</p>
収録刊行物
-
- 日本消化器外科学会雑誌
-
日本消化器外科学会雑誌 49 (11), 1164-1169, 2016
一般社団法人 日本消化器外科学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204921783552
-
- NII論文ID
- 130005284954
-
- ISSN
- 13489372
- 03869768
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可