尿定性分析装置3機種の基本性能および異常反応検出機能の比較検討

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タイトル別名
  • Comparison of three automated urine analyzer models in terms of their basic performance and abnormal reaction detection system

抄録

<p>尿定性検査は腎・泌尿器系疾患のスクリーニング検査として重要である。尿試験紙法は化学的な原理を用いている項目が多く,投与薬剤における尿中代謝物などの影響を受けやすい。そのため,偽陽性や偽陰性になることが知られている。今回,尿定性分析装置3機種(オーションマックスAX-4060:アークレイ株式会社,US-3100R plus:栄研化学株式会社,クリニテック ノーバス:シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス株式会社)を使用する機会を得た。そこで,各機種の性能把握を目的とした検討を行った。定性検査の一致率では日常分析装置として使用しているオーションマックスAX-4030:アークレイ株式会社と3機種で比較検討をした。また,偽陽性検体における異常反応検出機能の比較およびアスコルビン酸の影響について検討を行った。定性検査の一致率では3機種ともに95%以上と良好なデータを示した。しかし,偽陽性検体における異常反応検出機能やアスコルビン酸による影響では各機種ともに独自の方式をとっているため,異なるデータを示した。このことから,尿定性分析装置を使用する際には,機種の特徴を把握したうえで日常検査に用いることが重要であると考える。</p>

収録刊行物

  • 医学検査

    医学検査 65 (6), 620-628, 2016

    一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205741739520
  • NII論文ID
    130005289375
  • DOI
    10.14932/jamt.16-2
  • ISSN
    21885346
    09158669
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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