書誌事項
- タイトル別名
-
- Delayed acute cardiac tamponade after blunt chest trauma: A case report
この論文をさがす
抄録
<p>鈍的胸部外傷後,遅発性に急性心タンポナーデを発症し,術後に心膜切開後症候群による心膜炎を合併した1例を経験したので報告する.症例は34歳の男性.80 cmの高さからの転倒による多発肋骨骨折,軽度の血気胸と診断しドレナージされた.受傷から4日目に血気胸の悪化がないことを確認してドレーンを抜去したところ,同日夜に心タンポナーデと血胸を発症した.緊急で開胸手術を行い,骨折した肋骨による心囊・心外膜の損傷と診断して修復した.術後23日目に心膜切開後症候群を合併したため,再度開胸して心囊を開窓した.術後に消炎鎮痛剤の投与により炎症は軽快した.非常にまれではあるが本症例のような経過を辿ることがあるため,胸部外傷後の経過観察は慎重に行うべきである.また心膜切開後の合併症を念頭に置いて診療する必要がある.</p>
収録刊行物
-
- 日本呼吸器外科学会雑誌
-
日本呼吸器外科学会雑誌 31 (1), 20-26, 2017
特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204361198848
-
- NII論文ID
- 130005290020
-
- ISSN
- 18814158
- 09190945
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可