鉄筋損傷の再現とコンクリート内部のひび割れ観察に基づくASR劣化進展

• 上原 伸郎

  住友大阪セメント株式会社 セメント・コンクリート研究所

• 幸左 賢二

  九州工業大学 工学部建設社会工学科

• 益田 紘孝

  九州工業大学大学院 工学研究科 建設社会工学専攻

• 上園 祐太

  九州工業大学大学院 工学研究科 建設社会工学専攻

書誌事項

タイトル別名

• EVALUATION FOR ASR DETERIORATIONS BASED ON ANALYSES OF STIRRUP DAMAGE AND INTERNAL CRACKING OF CONCRETE

抄録

ASR劣化による外観と内部のひび割れ，および鉄筋損傷との関係性を求めるため，主鉄筋と帯鉄筋を配筋した複数のASR供試体を屋外暴露に供し，著しい劣化に進展した供試体を主な検討対象として，詳細な観察と分析を行った．その結果，外観ひび割れは，コンクリート表面に垂直かつ帯鉄筋深さで収束する特徴を有し，内部ひび割れは，鉄筋拘束の影響を受けた多様な方向性を持つ短いひび割れとして発生する傾向を示した．鉄筋が破断に至らない程度の劣化であれば，鉄筋拘束は有効に働いていると考えられたが，曲げ加工部で鉄筋破断が生じた場合には，破断箇所周辺において内部の深い位置まで連続するひび割れが発生し，外観上では段差や急激なひび割れ幅の増大が特徴的に生じる可能性を示した．

収録刊行物

• 土木学会論文集E2（材料・コンクリート構造）

  土木学会論文集E2（材料・コンクリート構造） 73 (1), 1-15, 2017

  公益社団法人 土木学会

キーワード

• ASR
• reinforce condition
• exposure test
• internal cracks
• stirrup rupture

詳細情報

• CRID: 1390001205355067264
• NII論文ID: 130005292485
• DOI: 10.2208/jscejmcs.73.1
• ISSN: 21856567
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jscejmcs/73/1/73_1/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可