パニック障害を有する進行性非セミノーマの1例

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タイトル別名
  • A CASE OF ADVANCED NON-SEMINOMATOUS TESTICULAR GERM CELL TUMOR ACCOMPANIED PANIC DISORDER
  • 症例報告 パニック障害を有する進行性非セミノーマの1例
  • ショウレイ ホウコク パニック ショウガイ オ ユウスル シンコウセイ ヒセミノーマ ノ 1レイ

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抄録

<p>パニック障害を有する進行性非セミノーマの1例を報告する.症例は33歳男性.20歳代より人混みに入ると動悸や過呼吸を認めていた.左頚部腫瘤の主訴で2012年11月当院耳鼻咽喉科受診.FDG-PET/CTで左頚部,左鎖骨上窩,左腋下,傍大動脈リンパ節の腫脹と左精巣の腫大を認め当科紹介.左精巣は手拳大に硬く腫脹しており,即日入院を勧めたが拒否し翌日,自宅で意識を喪失し救急搬送された.頭部CTと心電図には異常はなく,左高位精巣摘除術を行った.腫瘍マーカーはHCG 9,717IU/L,AFP 427ng/mlと高値であった.病理診断は混合型胚細胞腫瘍でセミノーマと胎児性癌の混合型であった.入院後も動悸と過呼吸があり精神科でパニック障害と診断され向精神薬であるフルボキサミンマレイン酸塩50mg/dayとアルプラゾラム0.8mg/dayが処方され,精神保健福祉士が精神面でのサポートに当たった.BEP療法を行ったがその間,顔までシーツを被り人と話さない状態となり,うつ病と診断され向精神薬が増量された.BEP療法4コース後にリンパ節郭清術を施行したが左鎖骨上窩リンパ節にvaiableな胎児性癌が残存しておりVIP療法を2コース行った.その後2年間再発認めておらず,向精神薬は減量され現在,内服はフルボキサミンマレイン酸塩25mg/dayとなっている.</p>

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参考文献 (1)*注記

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