GLP-1受容体作動薬リラグルチドの長期成績及び使用前後のグルカゴン負荷を用いたインスリン分泌能評価

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  • Long-Term Glycemic Outcomes and the Evaluation of the Insulin Response to Glucagon Stimulation Before and After the Administration of Liraglutide, a Glucagon-like Peptide-1 Receptor Agonist

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抄録

<p>インスリンないし経口血糖降下剤治療あるいは併用治療中の日本人2型糖尿病患者34名に,GLP-1受容体作動薬リラグルチド0.9 mg/日投与し,投与前後のグルカゴン負荷試験を用いた内因性インスリン分泌能(ΔCPR)とCPI(空腹時Cペプチド分泌指標)を計測した.また24カ月までの血糖管理指標との関連性を検討した.HbA1cは3ヵ月後に有意に低下し,その後の変化は少なかった.導入前のΔCPRと24カ月後のHbA1c変化量に負の相関を認めた.導入後12カ月のCPIは有意に改善し,ΔCPRは導入前に比し有意に低下を認めた.これらの結果から,日本人2型糖尿病患者に対するGLP-1受容体作動薬導入前のグルカゴン負荷を用いた内因性インスリン分泌能検索は,リラグルチド有効症例の事前判別に有効である可能性を示した.またリラグルチド投与により,空腹時内因性インスリン分泌の増加が示唆された.</p>

収録刊行物

  • 糖尿病

    糖尿病 60 (1), 1-9, 2017

    一般社団法人 日本糖尿病学会

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