特集 糖尿病薬物治療のアドヒアランスを高める メトホルミン-服薬アドヒアランスを高めるために

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  • A Case of Diabetes Mellitus Accompanied by Tumor-Forming Pancreatitis That was Difficult to Distinguish From Pancreatic Cancer

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抄録

<p>症例は44歳男性.35歳からアルコール性急性膵炎を繰り返していた.44歳時の健診で糖尿病(FPG 285 mg/dL,HbA1c10.8 %)を指摘され当科入院.CEA 8.9 ng/mL,DUPAN-2 209 U/mLと上昇し,CT,MRIで膵頭部に直径3 cm大の境界不明瞭な腫瘤を認め,膵癌が強く疑われたがPETでは集積はみられなかった.鑑別診断のために経皮下組織診と膵液細胞診を行ったところ,病理診断は腫瘤形成性膵炎であった.糖尿病の新規発症は膵癌発見の手がかりとなり,急性発症時には膵癌の検索が必須であるが,腫瘤形成性膵炎は膵癌との鑑別が困難であり,各種画像所見,血清学的所見,病理組織学的所見より総合的に診断することが重要と思われる.</p>

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