4種類の電気柵による牧草地へのニホンジカ侵入防止効果の比較

• 塚田 英晴

  麻布大学獣医学部

• 石川 圭介

  静岡県農林技術研究所森林・林業研究センター

• 喜田 環樹

  農研機構　畜産草地研究所

• 清水 矩宏

  神津牧場

• 竹内 正彦

  農研機構　中央農業総合研究センター

• 福江 佑子

  NPO法人生物多様性研究所あーすわーむ

• 南 正人

  麻布大学獣医学部

• 中村 義男

  農研機構　動物衛生研究所

• 花房 泰子

  農研機構　動物衛生研究所

• 深澤 充

  農研機構　東北農業研究センター

• 須山 哲男

  神津牧場

書誌事項

タイトル別名

• Effectiveness of four electric fences for preventing Sika deer entry into meadows
• 4シュルイ ノ デンキ サク ニ ヨル ボクソウチ エ ノ ニホンジカ シンニュウ ボウシ コウカ ノ ヒカク

抄録

牧草地へのシカの侵入を防止する効果を4種類の電気柵（ポリワイヤ2種類，高張力鋼線，網型ポリワイヤ）で比較した．センサカメラの撮影結果を用いて，牧草地へのシカ侵入日数の割合を電気柵無設置の対照区と比較した結果，4種類の電気柵はいずれも有意な侵入防止効果を示した．とりわけ高張力鋼線電気柵および網型ポリワイヤ電気柵が高い侵入防止効果を示し，網型ポリワイヤ電気柵では4年にわたり効果が持続した．この高い侵入防止効果には電気柵の強度および電牧線を設置する高さと位置が影響したと考えられる．長期使用による経済性を考慮すると，耐久性の高い高張力鋼線電気柵を選択し，最上段を140 cm以上の高さとし，45 cm程度の高さに張り出し線を設置する方法が推奨される．

収録刊行物

• 農作業研究

  農作業研究 51 (2), 39-49, 2016

  日本農作業学会

キーワード

• 畜産
• <i>Cervus nippon</i>
• 電気柵
• 牧草地
• 鳥獣害

詳細情報

• CRID: 1390282679204023424
• NII論文ID: 130005316190
• NII書誌ID: AN00386823
• DOI: 10.4035/jsfwr.51.39
• ISSN: 18832261
• ISSN: 03891763
• NDL書誌ID: 027492161
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I027492161
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsfwr/51/2/51_39/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可