血友病領域での次世代遺伝子解析

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  • Application of a next-generation genetic analysis in the field of hemophilia

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抄録

要約:血友病は血液凝固第VIII 因子遺伝子(F8),第IX 因子遺伝子(F9)中の多種多様な遺伝子変異によって引き起こされる.これまで患者の病因遺伝子変異の解析は,1)エクソンとその近傍のPCR 増幅とシークエンスによる点変異や小規模な欠失・挿入の検出,2)MLPA(Multiplex Ligation-dependent Probe Amplification)による大規模な欠失・挿入の検出,3)ロングPCR によるX染色体逆位の検出,が行われてきた.しかし近年,身近になった次世代シークエンス(NGS)がこれらの解析に取り入れられるようになってきた.折りしも血友病の医療は,個別化医療に向かいつつある.またゲノム編集による遺伝子治療も臨床応用に向けて着実な進歩をみせている.このような状況下,個々の患者の責任遺伝子を中心としたジェノタイプの把握にNGS 解析の活用が期待されている.

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