Lenalidomide投与中の静脈血栓塞栓症にapixabanが奏効した多発性骨髄腫

• 岡 智子

  日本赤十字社和歌山医療センター　血液内科部

• 武内 傑

  日本赤十字社和歌山医療センター　血液内科部

• 白神 大志

  日本赤十字社和歌山医療センター　血液内科部

• 濱畑 啓悟

  日本赤十字社和歌山医療センター　血液内科部

• 直川 匡晴

  日本赤十字社和歌山医療センター　血液内科部

書誌事項

タイトル別名

• Successful management of venous thromboembolism with apixaban in a multiple myeloma patient on lenalidomide therapy
• 症例報告 第4回日本血液学会関東甲信越地方会 奨励賞 Lenalidomide投与中の静脈血栓塞栓症にapixabanが奏効した多発性骨髄腫
• ショウレイ ホウコク ダイ4カイ ニホン ケツエキ ガッカイ カントウ コウシンエツチホウカイ ショウレイショウ Lenalidomide トウヨ チュウ ノ ジョウミャク ケッセン ソクセンショウ ニ apixaban ガ ソウコウ シタ タハツセイ コツズイシュ

抄録

症例は69歳男性。平成24年1月に多発性骨髄腫（IgG-κ型）（ISS StageIII）と診断。自家末梢血幹細胞移植術を施行しstringent CRを維持していたが，平成28年3月に再発を確認し，低リスク群該当のため静脈血栓塞栓症予防を目的にaspirin 100 mg/dayを併用しlenalidomide/dexamethasone（Ld）療法を開始した。day22に無症候性の静脈血栓塞栓を確認した。Heparin sodium，およびwarfarin potassiumを投与開始したが，PT-INRが安定せず，第Xa因子阻害剤のapixaban 10 mg/dayに変更した。day33のCTで静脈血栓塞栓は消失した。現在も静脈血栓塞栓の再燃や出血なく化学療法を継続することができている。骨髄腫患者の静脈血栓塞栓治療における第Xa因子阻害剤の有効性と安全性に関する大規模試験が望まれる。

収録刊行物

• 臨床血液

  臨床血液 58 (1), 37-41, 2017

  一般社団法人 日本血液学会

キーワード

• Multiple myeloma
• Lenalidomide
• Apixaban
• Venous thromboembolism

詳細情報

• CRID: 1390282680011201536
• NII論文ID: 130005394602
• NII書誌ID: AN00252940
• DOI: 10.11406/rinketsu.58.37
• ISSN: 18820824
• ISSN: 04851439
• NDL書誌ID: 027919126
• PubMed: 28190864
• Web Site: http://id.ndl.go.jp/bib/027919126
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I027919126
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • PubMed
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可