「まるごとわかる環境法」(水濁法,廃棄物処理法)

書誌事項

タイトル別名
  • Introduction to Environmental Law : “Water Pollution Control Law”and“Waste Management and Public Cleaning Law”
  • 「まるごとわかる環境法」(水濁法,廃棄物処理法) : いぜん,跡を絶たない法令違反
  • 「 マルゴト ワカル カンキョウホウ 」(ミズ ダクホウ,ハイキブツ ショリホウ) : イゼン,アト オ タタナイ ホウレイ イハン
  • ―いぜん,跡を絶たない法令違反―
  • -Ror Preventing Violation of the Laws-

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抄録

<p>環境に関連する法令は非常に多くある中,今回は水質汚濁防止法と廃棄物処理法の重要な点を解説する。水質汚濁防止法では,事業活動でどのような種類の廃水が排出され,その廃水には有害物質,指定物質,油類,富栄養化の原因物質等を含むか,特定施設があるか,施設の届出,排水基準の遵守,水質の測定・記録,あるいは施設の事故時の対応などが従来からの重要な規制内容である。さらに,平成23年6月の法律の一部改正があり,有害物質使用特定施設及び有害物質貯蔵指定施設の劣化,破損あるいは有害物質の取扱いの不手際等による有害物質の漏えいを防ぐために義務付けられた「構造等の基準」の遵守及び「定期点検」の実施は有害物質による地下水汚染防止上,非常に重要な規制内容である。</p><p>他方,廃棄物処理法では,排出事業者には,その事業活動に伴い排出された廃棄物を自らの責任で排出から最終処分終了まで適正に処理する責任があること,それは処理を他人に委託しているか否かは関係ないことが重要な点である。そのため排出事業者は,廃棄物の処理を他人に委託する場合は,処理業者による処理が適正に行われているか否かを確認し,廃棄物の発生から最終処分終了まで適切に処理されるように必要な措置を講じる義務がある。マニフェストは確認のための一つの重要なツールである。</p>

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 70 (12), 1262-1267, 2016

    紙パルプ技術協会

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