集学的治療により救命し得た<i>Clostridium perfringens</i>による肝膿瘍の2例

• 久保 智洋

  札幌医科大学腫瘍内科学講座・血液内科学

• 河野 豊

  札幌医科大学腫瘍内科学講座・血液内科学 札幌医科大学感染制御・臨床検査医学講座

• 宮西 浩嗣

  札幌医科大学腫瘍内科学講座・血液内科学

• 石川 和真

  札幌医科大学腫瘍内科学講座・血液内科学

• 桜田 晃

  札幌医科大学腫瘍内科学講座・血液内科学

• 佐藤 昌則

  札幌医科大学腫瘍内科学講座・血液内科学

• 保木 寿文

  札幌医科大学腫瘍内科学講座・血液内科学

• 田村 文人

  札幌医科大学腫瘍内科学講座・血液内科学

• 田中 信悟

  札幌医科大学腫瘍内科学講座・血液内科学

• 高田 弘一

  札幌医科大学腫瘍内科学講座・血液内科学

• 小船 雅義

  札幌医科大学腫瘍内科学講座・血液内科学

• 加藤 淳二

  札幌医科大学腫瘍内科学講座・血液内科学

書誌事項

タイトル別名

• Two cases of liver abscess caused by <i>Clostridium perfringens</i> that potentially cured by combined modality therapy
• 症例報告 集学的治療により救命し得たClostridium perfringensによる肝膿瘍の2例
• ショウレイ ホウコク シュウガクテキ チリョウ ニ ヨリ キュウメイ シエタ Clostridium perfringens ニ ヨル カン ノウヨウ ノ 2レイ

抄録

症例1は50歳男性．微熱，下痢，倦怠感と意識障害のため当科を紹介受診した．溶血，肝障害，腎障害を合併しており，膿瘍内容のグラム染色にてClostridium perfringens（以下C. perfringens）によるガス産生性肝膿瘍と考えられた．抗菌薬および透析，血漿交換，エンドトキシン吸着にて容態は改善し，第38病日に退院した．症例2は77歳女性．発熱，嘔吐と意識障害のため当科紹介受診した．溶血，肝障害，腎障害を合併しており，膿瘍内容のグラム染色にてC. perfringensによるガス産生性肝膿瘍と考えられた．集学的治療にて容態は改善し，第28病日に退院した．C. perfringensによる肝膿瘍は急激な経過をたどることが多く，死亡率が極めて高い．グラム染色による短時間での起因菌の推定により，集学的治療の早期介入が救命に寄与したものと考えられた．

収録刊行物

• 肝臓

  肝臓 58 (2), 105-114, 2017

  一般社団法人　日本肝臓学会

キーワード

• 肝膿瘍
• <i>Clostridium perfringens</i>
• ガス産生
• 敗血症
• 血栓性微小血管障害症

詳細情報

• CRID: 1390001204795406720
• NII論文ID: 130005399340
• NII書誌ID: AN00047770
• DOI: 10.2957/kanzo.58.105
• ISSN: 18813593
• ISSN: 04514203
• NDL書誌ID: 027997572
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I027997572
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/kanzo/58/2/58_105/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2017182081
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可