術前の問診票でラテックスアレルギーが疑われた患者のアレルギー検査結果の集計

  • 堤 美穂
    京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学
  • 峠岡 理沙
    京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学
  • 益田 浩司
    京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学
  • 中村 直美
    京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学
  • 服部 淳子
    京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学
  • 堀田 恵理
    京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学
  • 山崎 明子
    京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学
  • 加藤 則人
    京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学

書誌事項

タイトル別名
  • Allergic Test Results in the Patients with Possible Latex Allergy in History-taking Prior to Operation
  • ジュツゼン ノ モンシンヒョウ デ ラテックスアレルギー ガ ウタガワレタ カンジャ ノ アレルギー ケンサ ケッカ ノ シュウケイ

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抄録

<p> 当院では手術前の患者に対してラテックスアレルギーに関する問診を行い, 疑いのある患者に対しプリックテスト, 着用テストを行い, 血清特異IgE抗体価を測定している。2008年から2014年までに当院で術前の問診票によりラテックスアレルギーが疑われた患者に施行した検査の結果を検討した。症例は91例 (男性17例, 女性74例) , アレルギーを疑われた契機は, ゴム製品使用で症状あり53例, 果物摂取後にアレルギー症状あり43例, 二分脊椎などで医療処置の既往あり5例, 医療従事者は9例であった。検査結果はプリックテスト陽性が6例, 着用テスト陽性が5例で, 9例をラテックスアレルギーと診断した。このうち検査しえた4例のラテックス特異IgE抗体価はすべてクラス2であった。手術前の問診票とアレルギー検査により手術中のラテックスアレルギー関連事象は発生していない。問診票によるラテックスアレルギーのスクリーニングは有用であると考えられた。</p>

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