Stevens-Johnson 症候群・中毒性表皮壊死症の治療

• 狩野 葉子

  元杏林大学医学部皮膚科臨床教授

書誌事項

タイトル別名

• Treatment for Stevens-Johnson Syndrome/Toxic Epidermal Necrolysis
• Stevens-Johnson症候群・中毒性表皮壊死症の治療 : 治療指針(2016年改訂版)のポイント
• Stevens-Johnson ショウコウグン ・ チュウドクセイ ヒョウヒ エシショウ ノ チリョウ : チリョウ シシン(2016ネン カイテイバン)ノ ポイント
• -治療指針 (2016年改訂版) のポイント-
• -Important Points Regarding the Updated Therapeutic Guidelines-

抄録

　Stevens-Johnson 症候群 (SJS) /中毒性表皮壊死症 (TEN) は致死的な状態に至ることもある重症薬疹である。このたび, 治療指針が改訂されたので, そのポイントを記載した。SJS/TENの治療の第一選択は, 従来と同様に発症早期からの全身性のステロイド投与で, ステロイド大量療法, ステロイドパルス療法が含まれる。近年, 免疫グロブリン大量静注 (IVIg) 療法の有効性が明らかになり, 新たな選択肢として位置づけられた。IVIgの投与については, ステロイドに併用することが推奨された。また, 改訂した治療指針では, 水疱, びらんなどのSJS/TENの皮膚病変への対処法や, 眼病変に対する治療法も追加された。治療指針に準じてSJS/TENの治療が適切に行われれば, 早期の回復が得られるとともに, 後遺症の発現回避に繋がると考えられる。

収録刊行物

• 日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会雑誌

  日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会雑誌 11 (1), 25-31, 2017

  一般社団法人 日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会

キーワード

• ステロイドパルス療法
• Stevens-Johnson症候群
• 中毒性表皮壊死症
• 免疫グロブリン大量静注療法
• 重症薬疹

詳細情報

• CRID: 1390282680264067840
• NII論文ID: 130005401745
• NII書誌ID: AA12292226
• DOI: 10.18934/jedca.11.1_25
• ISSN: 21897085
• ISSN: 18820123
• NDL書誌ID: 027926313
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I027926313
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2017180534
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可