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- 大和田 高義
- 獨協医科大学 リウマチ・膠原病内科
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抄録
<p> 高齢者の関節リウマチは,社会全体の急速な高齢化と,治療の進歩による生命予後の改善によって増加している.関節リウマチの罹病率は米国の疫学研究にて65歳から74歳が最頂点と報告されており,日常診療においても高齢者の関節リウマチの診療機会が増え,その治療を選択することが今後も増加すると予想される.高齢者の関節リウマチは,高齢発症関節リウマチと高齢となった若年発症関節リウマチとに分けられる.前者は急性及び亜急性の経過と発症時の高疾患活動性の特徴を持つことより治療を必要十分に行うことが求められ,また後者は長期間罹患した関節リウマチによる身体機能低下や障害,そして合併症に注意しながら個々に応じて治療を行うことが必要となる.2010年以降,関節リウマチ治療はTreat-to-Target(T2T)を基本とした,治療のガイドラインやリコメンデーションが発表され,最近はB及びC型肝炎ウイルスや悪性腫瘍などの合併症に応じて,治療を選択することが推奨されている.しかし,高齢者の関節リウマチに対する治療に関しては,推奨される治療薬や治療目標がどのガイドライン・リコメンデーションにも現在のところ言及されていない.そこで,当院における高齢者の関節リウマチ治療の実臨床での状況とその結果を紹介し,高齢者の関節リウマチの治療を考察する.</p>
収録刊行物
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- 日本臨床免疫学会会誌
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日本臨床免疫学会会誌 39 (4), 370-370, 2016
日本臨床免疫学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679628323072
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- NII論文ID
- 130005407805
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- ISSN
- 13497413
- 09114300
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可