肺葉内肺分画症内に発生した扁平上皮癌の一例

書誌事項

タイトル別名
  • A case of lung squamous cell carcinoma arising inside an intralobar pulmonary sequestration

抄録

<p>症例は45歳男性.微熱と咳嗽を主訴に近医を受診.抗菌薬投与で症状は改善したが,胸部X線写真上左下肺野に約10 cm大の腫瘤影が認められ,当科紹介受診となった.造影CTでは胸部下行大動脈から腫瘤へと流入する血管がみられ,肺葉内肺分画症と診断した.血液検査では血清SCCが高値であったが,気管支鏡検査では明かな悪性所見はなく,炎症を伴う肺葉内肺分画症として切除を行った.術後病理所見で分画肺内に8 cm大の扁平上皮癌が存在した.術後SCC値は正常化した.術後2年経過し再発を認めていない.分画肺に腫瘤影を認める場合は肺癌の合併も考慮する必要がある.</p>

収録刊行物

参考文献 (9)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ