重症頭部外傷に対しCT直後から実施する脳低温療法+バルビツレート療法の有効性

DOI
  • 早川 航一
    関西医科大学総合医療センター救命救急センター
  • 吉矢 和久
    大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター
  • 金山 周史
    関西医科大学総合医療センター救命救急センター
  • 丸山 修平
    関西医科大学総合医療センター救命救急センター
  • 岩村 拡
    関西医科大学総合医療センター救命救急センター
  • 和田 大樹
    関西医科大学総合医療センター救命救急センター
  • 齊藤 福樹
    関西医科大学総合医療センター救命救急センター
  • 射場 治郎
    大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター
  • 塩崎 忠彦
    大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター
  • 中森 靖
    関西医科大学総合医療センター救命救急センター
  • 田崎 修
    長崎大学病院救命救急センター
  • 嶋津 岳士
    大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター
  • 鍬方 安行
    関西医科大学総合医療センター救命救急センター

書誌事項

タイトル別名
  • THE EFFICACY OF INDUCING MILD HYPOTHERMIA AND ADMINISTERING BARBITURATE THERAPY IMMEDIATELY AFTER A COMPUTED TOMOGRAPHY SCAN FOR SEVERE TRAUMATIC BRAIN INJURIES

抄録

<p> 【目的】重症頭部外傷に対するCT直後からの脳低温療法 (HT) とバルビツレート療法 (BT) の有効性を検証すること. 【対象と方法】2012年から2014年までに研究実施施設に直送となったGlasgow Coma Scale (GCS) 8点以下の頭部外傷患者で両側の対光反射が消失, あるいはCTで広汎なくも膜下出血を有する, あるいはCTで脳底槽が消失した患者11例を対象とした. 対象患者に対しCT直後から減圧術と並行してHTとBT (HT+BT) を導入しearly HT群とした. 1997年から2012年までに搬送された頭部外傷例のうち, 同一基準を満たし一貫したプロトコールに基づき加療されHTまで施行された36例をcontrol群とした. 【結果】2群間で患者背景に有意差を認めなかった. early HT群の受傷3ヵ月後の神経学的転帰はcontrol群に比して有意に良好であった. 【結語】CT直後からのHT+BTは重症頭部外傷患者の予後を改善させる可能性がある.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680493054592
  • NII論文ID
    130005432248
  • DOI
    10.11382/jjast.30.431
  • ISSN
    21880190
    13406264
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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