ルビプロストン投与により大腸メラノーシスが改善した維持透析患者の1例

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タイトル別名
  • A case of colonic melanosis in a patient on long-term dialysis that was improved by the administration of lubiprostone
  • 症例報告 ルビプロストン投与により大腸メラノーシスが改善した維持透析患者の1例
  • ショウレイ ホウコク ルビプロストン トウヨ ニ ヨリ ダイチョウ メラノーシス ガ カイゼン シタ イジ トウセキ カンジャ ノ 1レイ

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抄録

<p>ルビプロストン投与により大腸メラノーシスが改善した維持透析患者の1例を経験した. 症例は79歳, 男性. 便秘のためセンノサイド24mgを連日内服していた. センノサイド内服後も排便コントロール不良であり, 器質的疾患除外目的に大腸内視鏡検査が施行された. 大腸内視鏡では大腸癌などの狭窄病変はなかったが, 全結腸に大腸メラノーシスを認めた. センノサイド内服を中止し, ルビプロストン内服を開始したところ, 排便コントロールは改善し, 大腸メラノーシスも改善した. 透析患者は便秘の有病率が高く, センノサイドなどのアントラキノン系薬剤を使用する頻度が高い. アントラキノン系薬剤の長期連用により耐性が出現し, 大腸メラノーシス発症のリスクとなる. 大腸メラノーシスを呈する透析患者にルビプロストンを投与することで, 便秘や大腸メラノーシスが改善する可能性がある.</p>

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