被災地でのフィールドワークに基づく大学実習の可能性と課題

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書誌事項

タイトル別名
  • Fieldwork Practice at Tsunami -hit Area
  • 陸前高田市での震災体験の聞き取りを通じて
  • A Case of Ochanomizu University's Students in Rikuzen-takata City, Iwate Prefecture

抄録

東日本大震災の被災地支援にボランティアとして訪ねる学生は多い。被災地と何らかの形で関わりたい、支援したいという学生たちに、大学の授業を通じてその機会を与えるとともに、新たな学びの機会を創ろうというのが、2011年度、2012年度に実施したお茶の水女子大学グローバル文化学環の専門科目「地域研究実習」の趣旨である。そこにはどのような難しさと、成果・課題が存在するのかを考えることがこの報告の目的である。 地域研究実習Ⅲ(2012年度)においては、前年度から訪ねている陸前高田市の仮設住宅住民から震災体験の聴き取りを行った。これは同仮設住宅の自治会長からの依頼によるものであり、前年度から構築した信頼関係がその背景となっている。聴き取りは、グループあるいは個人のインフォーマル・インタビューという形で行ったが、重い体験を語り、聴くことの意味、そのデータの取り扱い方、報告書のまとめ方など、その過程で見えてきた様々な課題についても報告する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680672698880
  • NII論文ID
    130005457269
  • DOI
    10.14866/ajg.2013s.0_130
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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