術後残存病変が自然消退しSegmental arterial mediolysis (SAM)と考えられた右結腸動脈出血の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Intraperitoneal Bleeding Caused by Segmental Arterial Mediolysis (SAM) as Suggested by Postoperative 3D-CTA

抄録

<p>Segmental arterial mediolysis (以下,SAM)が原因と思われる右結腸動脈由来の腹腔内出血に対し緊急開腹手術を行い救命し得たので報告する。症例は58歳男性,主訴は腹痛および意識消失。当院搬送後もショックによる意識消失を繰り返し,腹部造影CT上巨大腸管膜内血腫および腹水貯留,右結腸動脈からの血管外漏出を認めた。腹腔内出血の診断で緊急開腹術を行い同部位の出血点を結紮止血した。術後3D─CT angiographyで残存血管に数珠状の不整な拡張と狭小化を認めSAMを疑ったが,遠隔期に消失を確認した。近年SAMの概念が広まるにつれ本疾患の症例報告は増えてきたが,いまだその発症メカニズムは特定されていない。SAMの特徴的な病変の検索およびフォローアップには3D-CTAが有用であり,本例では病変の消退が確認できた。</p>

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204738747392
  • NII論文ID
    130005462647
  • DOI
    10.11231/jaem.36.1249
  • ISSN
    18824781
    13402242
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • Crossref
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ