マウス尿中における4-(methylnitrosamino)-1-(3-pyridyl)-1-butanone (NNK)の代謝物とグルクロン酸抱合体
書誌事項
- タイトル別名
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- Characterization of a glucuronide metabolite of 4-(methylnitrosamino)-1-(3-pyridyl)-1-butanone (NNK) in the urine of mice
抄録
【目的】NNKはニコチン由来のニトロソアミン類であり、ヒトにおける主要化学発癌物質の一つである。NNKはCYPにより代謝的活性化を受け、主に2種の活性代謝物α-hydroxymethylene NNKまたはα-hydroxymethyl NNK (4-(hydroxymethylnitrosoamino)-1-(3-pyridyl)-1-butanone, HO-methyl NNK)を生成する。既に我々は、NNKの組織特異的発癌性を明らかにする一環として、活性代謝物であるHO-methyl NNKのグルクロニド(HO-methyl NNK gluc)生成に着目し、その組織分布とNNKの組織特異的発癌性との関係について報告している。本研究ではNNKに対する発癌感受性が異なるA/J及びC57BL/6Jマウスの尿中におけるHO-methyl NNK gluc及び関連代謝物について検討することを目的とした。<br>【方法】フェノバルビタール(PB)誘導及び非誘導(control)群のマウスに対しNNK (50 mg/kg)を腹腔内投与後、尿を採取しLC/MS/MS分析により各種代謝物の定量を行なった。<br>【結果・考察】NNKによる発癌感受性の高い雌A/Jマウスは感受性の低いC57BL/6Jよりもcontrol群及びPB群共にHO-methyl NNK glucの尿中排泄量は高かった。一方で雄のHO-methyl NNK glucの尿中排泄量はcontrol及びPB群共にC57BL/6JがA/Jより高かった。興味深いことにHO-methyl NNKから非酵素的に生成される4-hydroxy-1-(3-pyridyl)-1-butanone (HPB)の尿中排泄量は雌雄ともにA/Jの方がC57BL/6Jより高かった。以上よりNNKの代謝には系統及び性差が認められ、体内動態の違いが発癌感受性の違いに関係している可能性が示唆された。
収録刊行物
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- 日本毒性学会学術年会
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日本毒性学会学術年会 41.1 (0), P-82-, 2014
日本毒性学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680524867328
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- NII論文ID
- 130005468704
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可