CR-LPFによる飼育がラット尿中腎障害バイオマーカーに与える影響
書誌事項
- タイトル別名
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- Urinary nephrotoxic biomarkers in CR-LPF fed Rats
抄録
CR-LPFは,長期飼育を伴うげっ歯類を用いた動物実験に適した飼料として開発された低タンパク質食であり,がん原性試験などで汎用されている各種毒性試験への適用が検討されている.<br>既報(Naeshiro et al.,1998)によれば,同飼料を用いてラットを長期飼育した結果,CR-LPFよりタンパク含量の多いCRF-1での飼育と比較して体重増加抑制のほかに目立った影響は認められていないことが観察されたほか,尿中総タンパク排泄量が低値だったことが報告されていることから,CR-LPFが生体内のタンパク質合成や尿中タンパク排泄に影響する可能性が考えられた.<br>また,尿中に排泄されるタンパク質のいくつかは,腎臓の機能を示す指標に成り得ることが報告されており,毒性試験に積極的に導入され始めている.<br>そこで,今回,我々は,CRF-1およびCR-LPFで飼育したラット尿中のタンパク質のうち,腎障害バイオマーカー(BM)として近年,注目されているKim-1,Clusterin,Cystatine C,β2マイクログロブリンおよびNGALを測定することで,CR-LPFの摂取がこれら各種腎障害バイオマーカー排泄に与える影響について確認した.
収録刊行物
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- 日本毒性学会学術年会
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日本毒性学会学術年会 41.1 (0), P-40-, 2014
日本毒性学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680524238976
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- NII論文ID
- 130005468712
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可