使用済み家電混合プラスチックの長期耐熱性評価

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タイトル別名
  • Long-term heat resistance properties of mixed residual plastics from waste household appliances

抄録

家電リサイクル法の施行により、家電4品目(冷蔵庫、洗濯機、エアコン、テレビ)に再商品化が義務付けられ、その再商品化率の向上には、プラスチックのマテリアルリサイクルが重要な技術である。これまで、手解体の困難なプラスチック部品であり、埋立あるいは焼却処分されてきた“使用済み家電リサイクルプラスチック”から選別回収したリサイクルポリプロピレン(PP)の機械的特性および異物量を評価した結果、純度99.8%以上で、新材相当の機械的物性を有することから、家電製品への適用を進めてきた。更に、当社では、2010年4月に、年間約15,000トンの処理能力を有するPP、ポリスチレン(PS)、ABSの連続自動選別ラインを構築し、リサイクルPP、PS、ABSの大量選別回収を開始した。本報告では、リサイクルPS、ABSについて、使用環境を模擬した長期耐熱性評価を行い、機械的物性評価および分子量分布を測定し、劣化度合を評価した結果、リサイクルPS、ABSは、新材相当以上の物性を有し、家電製品に適用できる自己循環可能な材料であることを確認した。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205591471360
  • NII論文ID
    130005470780
  • DOI
    10.14912/jsmcwm.24.0_187
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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