バイエルン州における木材共同販売
書誌事項
- タイトル別名
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- Wood marketing in Bayern
抄録
【目的】本報告では、事例調査を通じて、ドイツ南部のバイエルン州における木材共同販売の実態を明らかにする。事例として取り上げるのは、州南部を拠点とするイン・シルヴァ、イザ-ル・レッヒ森林組合、北部のホッホフランケン森林所有者サービス社の3つである。【方法】主に2013年11月に実施したヒアリング調査と収集した文書等を用いて分析した。【結果】バイエルン州は、ドイツ国内でも木材生産量が多く、近年、年間木材消費量が50万m3を超える巨大な製材工場が次々とできている。その州に設立された木材共同販売組織をみると、(1)州内の森林所有者や森林組合のみならず、隣接州や近隣国の共同組織を束ねた組織が形成されている点、(2)大口の木材需要者への安定供給のみならず、ロジスティックにも力をいれる動きがある点、(3)木材供給者や木材需要者との間で、罰則等を含む契約文書に基づく取引が行われている点、(4)それらの契約には、年単位の枠組み契約と3ヶ月単位の価格契約など複数の契約が用いられている点、(5)中規模や大規模の所有者もこうした木材共同販売組織に参加している点などが明らかとなった。
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 125 (0), 4-, 2014
日本森林学会
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詳細情報
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- CRID
- 1390001205711112704
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- NII論文ID
- 130005474355
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可