植物中の放射性セシウムの実効半減期

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タイトル別名
  • Effective Half-life of Radiocesium in Plants

抄録

東京電力福島第一原子力発電所の事故により環境中に放出された放射性セシウム(Cs)の長期的な環境挙動を予測することは非常に重要であるが、現在は過渡的な状況であり、確からしい将来の環境影響評価を行う上で、適切な環境移行パラメータを得ることは難しいかもしれない。できる限り同じサンプリングポイント・対象物について継続的にデータ収集することで、長期予測に必要なデータの抽出が可能になるが、そのような研究は限られている。我々は千葉県千葉市の放医研敷地内において事故後1ヶ月から植物サンプリングを継続的に行っており、広葉常緑樹、広葉落葉樹および草本植物についての経時変化を調べてきた。その結果、草本植物の環境半減期は二成分で表され、長期成分の半減期として3-4年であること、一方で、樹木では現在も一成分で表されることがわかった。長期予測に資するためには、今後も継続したモニタリングが必要である。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680714163456
  • NII論文ID
    130005482268
  • DOI
    10.14862/geochemproc.61.0_209
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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