宮城県気仙沼地域において魚介類摂取後に急性蕁麻疹を発症した患者でのアニサキス特異的IgE抗体価の検討

DOI Web Site
  • 笹井 収
    あすと長町　皮ふ科クリニック
  • 浅野 雅之
    東北大学大学院医学系研究科神経感覚器病態皮膚科学分野
  • 石橋 昌也
    東北大学大学院医学系研究科神経感覚器病態皮膚科学分野
  • 市川 秀隆
    金沢医科大学医動物学講座
  • 相場 節也
    東北大学大学院医学系研究科神経感覚器病態皮膚科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Analysis of the Relationship between Serum Levels of Specific IgE Antibodies against <i>Anisakis simplex</i> and Seafood Consumed by Patients Developing Acute Urticaria after Seafood Intake
  • ミヤギケン ケセンヌマ チイキ ニ オイテ ギョカイルイ セッシュ ゴ ニ キュウセイ ジンマシン オ ハッショウ シタ カンジャ デ ノ アニサキス トクイテキ IgE コウタイカ ノ ケントウ

この論文をさがす

抄録

<p>魚介類摂取後に急性蕁麻疹を生じた患者（魚急性群）40例のアニサキス特異的IgE抗体価を測定し，特発性慢性蕁麻疹（対照群）21例と比較した．抗体価は男性では有意な差がみられず（魚急性群30.1 UA/mL，対照群6.6 UA/mL），女性では魚急性群で有意に高かった（魚急性群16.2 UA/mL，対照群0.8 UA/mL）．抗体陽性患者の割合も男性ではほぼ等しかったが（魚急性群65%（17/26），対照群63%（5/8）），女性では有意に大きく（魚急性群50%（7/14），対照群8%（1/13））性別により傾向が異なっていた．しかし魚急性群の約4割で抗体が陰性であり，原因を確定できなかった．</p>

収録刊行物

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ