乾燥気候地域に位置する都市ごみ埋立地での長期的な浸出水生成予測

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タイトル別名
  • Prediction of long-term leachate generation at municipal solid waste landfill under arid climate

抄録

乾燥地域では、蒸発が降水量を卓越する。そのため、浸出水の生成源は主に廃棄物によって持ち込まれる水分である。これは浸出水生成がやがて停止すること、埋立地内の廃棄物が次第に乾燥していく可能性を示唆している。本研究では、埋立地のマクロ水分収支モデルを用い、また乾燥気候下の気象データを用いて、浸出水が発生する期間を予測することを試みた。ケッペンの気候区分により乾燥気候を4区分し、それぞれの区分に該当する気象観測点を選択した。各地域に仮想の埋立地を想定し、水分収支計算を20年間実施した。その結果、浸出水は、廃棄物が埋め立てられている期間のみ発生し、降水の多くは蒸発により失われた。廃棄物の埋め立てが終了すると、浸出水は発生しなかった。この結果は計算対象とした全ての地域で共通であった。埋立地内の水分量も埋立が完了すると次第に減少する傾向を呈し、やがて層内が乾燥する可能性が示された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680567426304
  • NII論文ID
    130005484938
  • DOI
    10.14912/jsmcwm.26.0_445
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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